CBNとダイヤモンドの違いがわからないと大変!!!
CBNホイール(立方晶窒化ホウ素)は主に硬質で靭性のあるワークの研削に使用されますが、超硬合金や非金属硬質材料の研削ではやっぱりダイヤモンドSDCホイールを使うべきです。 CBNホイールで研削際は油性クーラントしか使用できなく、水性クーラントは使用できません。 CBN砥石は、高い研削温度下でアルカリ水溶液と接触すると化学反応を起こし、300℃のアルカリ溶液中では分解し、沸騰水中でもわずかに分解する可能性があるため、砥粒結晶形状が壊れる可能性があります。
SDCホイール(ダイヤモンド)は、鉄系材料の研削・研磨時に切屑の付着が少なく、焼入れ鋼、高バナジウム高速度鋼、アルミハイス等の研削温度に敏感な金属材料の研削に最適の研削砥石です。
1.異なる耐熱性
CBNホイール(立方晶窒化ホウ素)は1250~1350℃の高温に耐えます。
SDCホイール(ダイヤモンドホイール)の耐熱性は800℃です。
ダイヤモンドが 700°を超えると硬度は大幅に低下しますが、CBN が 1000°を超えても硬度は変化しないかもしれません。
2.異なるな用途
CBNは窒素とホウ素の2つの元素で構成されており、ダイヤモンドと比較して炭素原子を含まないため、鋼の加工に非常に適しています。
ワーク:
クランクシャフト、カムシャフト等自動車部品、油圧部品、コンプレッサー部品等。
54HRC以上の硬度を持つ鋼
ハイス鋼
ステライト合金
ニッケルメッキ合金
SDC砥石は主に超硬、セラミックス、ガラス等硬脆性材料の加工に使用されます。
ワーク:
超硬
サーメット
酸化物および非酸化物セラミックス
PCD/PCB
高硬度合金
サファイアとガラス
フェライト
黒鉛
宝石
3.さまざまなコスト
生産コストの面では、CBNホイールの価格はSDCホイールに比べて非常に高価ですが、ワークの加工が許せばCBNホイールよりもダイヤモンドホイールの方が経済的です。
つまり、CBNホイールとSDCホイールはどちらも超砥粒ホイールに属してるが、両者の適用範囲を補完し合い、砥粒の靭性、硬度、耐久性はコランダム砥石の数十倍、数百倍に達します。
実際の研磨剤選択は、設備、ワーク、加工方法、職人さんの操作、実際のニーズに基づいて検討する必要があります。